海外では「日本人は歯並びが悪い」というイメージを持っている方が少なくないといわれていますが、実際に多くの方が歯並びの見た目に悩みを抱えています。
しかし、出っ歯、すきっ歯、八重歯などといった歯並びの乱れは、実は見た目の問題だけにとどまりません。咬み合わせや口腔内環境を悪化させ、さらに全身にまでさまざまな悪影響を与えているのです。矯正歯科治療では、歯並びをキレイにするというだけでなく、こういった全身への影響の改善にもつながります。
見た目が美しくなる
歯並びがきれいに整うことで口元に自信が持てるようになり、コンプレックスの解消につながります。
お口が健康になる
ブラッシングがしやすくなり、汚れも残りにくくなるため、虫歯や歯周病の予防につながります。
胃腸の負担が軽減される
食べ物をしっかり咬みくだけるようになるので、胃腸への負担が少なくなり、栄養の効率的な吸収も助けてくれます。
顎の負担が減る
咬み合わせが整うことで顎にかかる力のバランスも向上します。
発音が正しくなる
舌の位置や空気のもれ方なども正しくなり、発音がしやすくなります。
身体の不調が解消される
咬み合わせの乱れが原因で起きていた肩こりや頭痛、めまいなどが解消されます。
当院では矯正歯科の治療を専門医が担当します。一般歯科では、通常、虫歯や歯周病の治療や予防指導、入れ歯などの治療をメインに行います。矯正歯科は、歯並び・咬み合わせを整える治療をメインで行います。
矯正治療を専門とする歯科医師は、歯並び・咬み合わせを整える治療に特化して知識や臨床経験が豊富です。同じ矯正歯科治療でも、患者さんの年齢や歯並びの状態などによって、選択する装置・治療法が異なり、治療期間や料金も変わってきます。
高い専門性が求められる矯正治療となりますので、当院では、専門の先生によるご相談、治療を行っております。また、矯正歯科治療を行いながら、虫歯等のお困りがある場合には、当院にて一般歯科の治療を受けることもできます。1つの医院でお口の中を総合的に相談ができることは、患者様にとってのメリットも大きいと考えております。
「矯正は子どもが受ける治療」と思われている方も少なくありません。確かに矯正治療は、成長期にある子どものうちに受けることで大きなメリットを得られます。しかし、「大人だからできない(効果が得られない)」ということはありません。
近年では、矯正治療を受ける大人の方が増えています。正しい歯並び・咬み合わせを手に入れれば、お口の健康が保ちやすくなり、生涯にわたって自分の歯を失わずに済む可能性も高くなります。矯正治療は、思い立ったときが治療のベストタイミングです。まずは一度、当院の専門医にご相談ください。
成人矯正の治療装置
大人(成人)の方の矯正治療では、次のような矯正装置があります。
メタルブラケット
小さな金属の装置(ブラケット)を歯の表面に取りつけ、そこにワイヤーを通して歯を正しい位置に移動させていく、もっとも一般的な矯正装置です。多くの症例に適用でき、比較的費用を抑えられるというメリットがあります。
クリアブラケット
メタルブラケットと同じ仕組みで、透明なプラスチック製のブラケットを使用したのがクリアブラケットです。透明なため、装着していても目立ちにくいという特長があります。
リンガルブラケット
歯の表面ではなく、裏側(舌側)にブラケットを取りつけ、ワイヤーを通して歯を移動させていく装置です。表から見えにくいため、治療していることを気づかれにくくなります。
子どもの矯正(小児矯正)では主に、「身体が成長しようとする力」を利用して顎の健全な発達をうながし、永久歯がきれいに並ぶスペースを確保する治療(床矯正)を行います。小児矯正を受けることで、将来成人矯正を受ける際に治療期間を短縮でき、また治療時に抜歯が不要になる可能性が高まります。
小児矯正は乳歯と永久歯の混合歯列期に開始するのがおすすめですが、歯並びの状態によってはもっと早くから取りかかったほうがよいケースもあります。適したタイミングを逃さないように、歯並びに気になるとこがある場合はお早めにご相談ください。
小児矯正の治療方法
小児矯正では、歯並びの状態と成長段階に応じて矯正治療法の選択が可能です。早めにご相談いただくことで、治療法の選択範囲が広がります。
床矯正
入れ歯のような形状の取り外しできる装置を、毎日就寝中などに一定時間装着し、歯がきちんと並ぶように顎の骨を広げる治療です。取り外しできるため、食事やブラッシングの際にも邪魔になりません。
ブラケット矯正
金属の小さな装置(ブラケット)を歯の裏面に取りつけ、ワイヤーを通して歯を正しい位置に移動させていきます。ほとんどの症例に使用でき、比較的費用を抑えることができる治療法です。
ムーシールド
透明なマウスピースタイプの装置を就寝時に装着し、受け口を改善させる装置です。治療は多くの場合、乳歯列期に行います。